Docker で SQL Server を実行する(Expressエディション)

Docker(docker-compose) で SQL Server を起動〜 SQL Server Management Studio で接続するまでの手順です。

事前準備

Docker(バージョン3.0.0以上) + WSL2 をインストールしておきます。

Docker Desktop(バージョン3.0.0) を Windows10 へインストールする

docker-compose ファイルの準備

次の内容で [docker-compose.yml] ファイルを作成します。

version: '3'
services:
  db:
    container_name: sqlserver2019_Express
    hostname: sqlserver2019_Express
    ports:
      - "1433:1433"

    network_mode: "bridge"

    image: mcr.microsoft.com/mssql/server:2019-CU8-ubuntu-16.04

    environment:
      - ACCEPT_EULA=Y
      - SA_PASSWORD=saPassword1234
      - MSSQL_PID=Express
      - MSSQL_LCID=1041
      - MSSQL_COLLATION=Japanese_CI_AS
    volumes:
      - "./mssqlserver/data:/var/opt/mssql/data"
      - "./mssqlserver/log:/var/opt/mssql/log"
      - "./mssqlserver/secrets:/var/opt/mssql/secrets"

7行目: ポート使用済みの場合、左側のポート番号を変更します。例 1434:1433
11行目: 最新版を取得するには「image: mcr.microsoft.com/mssql/server:2019-latest」とします。
15行目: パスワードの強度が下がると起動に失敗します。
20-22行目: docker-compose.yml ファイルのあるフォルダに mssqlserver フォルダが作成され、データが保存されます。

SQL Server の起動

PowerShell(パワーシェル) またはコマンドプロンプトを開きます。
- 参考 Windows10 - PowerShell(パワーシェル)の開き方
- 参考 Windows10 - コマンドプロンプトの開き方
- Git Bash などでも動作します。
  参考 WindowsにGitをインストールする手順
[docker-compose.yml] ファイルのあるフォルダ(ディレクトリ)に移動します。
次のコマンドを実行します。
```
docker-compose up
```
- 初回起動はイメージファイルのダウンロード(約1.5GB)が行われるため、時間がかかります。
- 起動に失敗すると docker-compose の実行が終了します。
ダウンロード中
起動成功

SQL Server Management Studio で接続

SQL Server Management Studio を実行します。

[サーバーへの接続画面] が表示されるので、次のように入力して [接続(C)] ボタンを押します。

SQL Server Management Studio - サーバーへの接続画面

入力欄	入力内容	備考
サーバーの種類(T)	データベースエンジン
サーバー名(S)	localhost,1433	ポート番号を変更した場合、[1433]の部分を変更
認証(A)	SQL Server 認証
ログイン(L)	sa
パスワード(P)	saPassword1234	docker-compose.yml のパスワードに合わせる

接続に成功したら、ユーザーの追加・データーベースの作成などを行っていきます。

検証環境