Git for Windowsのアンインストール手順と、手動で削除する必要があるファイルの場所について説明します。
事前確認
- 管理者権限が必要です。
アンインストール手順
- スタートボタン を押します。
- スタートメニュー が開くので、設定ボタンを押します。
- 設定画面 が開くので、ナビゲーションボタン を選択します。
- ナビゲーション画面 が開くので、アプリ を選択します。
- アプリの設定画面 が開くので、一覧から インストールされているアプリ を選択します。
- アプリの検索ボックスに「git」と入力し、「Git」を絞り込みます。
- アプリケーション一覧に「Git」が表示されるので、「...」ボタンをクリックします。
- アンインストールボタン が表示されるので、クリックします。
- 再び アンインストールボタン が表示されるので、クリックします。
- ユーザーアカウント制御画面が表示されるので、管理者権限を持つユーザーで変更を許可します。
- アンインストーラーが起動するので、はい(Y)ボタン をクリックしてアンインストールを開始します。
- アンインストールが始まるので、完了するまで待ちます。
- OKボタン をクリックし、アンインストーラーを終了します。
完全アンインストール
設定ファイルは削除されないため、手動で削除する必要があります。ただし、サイズの大きいファイルは残らないため、よくわからない場合は無理して削除せずにそのままにしても問題ありません。-
システム・コンフィグ
システム全体で共通するGitの設定を記述したファイルです。例えば、インストール時に設定した改行の自動変換設定や、デフォルトブランチ名などが含まれます。このファイルを削除するとシステム全体で共通するGitの設定が初期化されます。
<Gitのインストール先>\etc\gitconfig 既定の場所 C:\Program Files\Git\etc\gitconfig C:\Program Files (x86)\Git\etc\gitconfig
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Gitフォルダ
Git本体や関連するライブラリやドキュメントなどを格納したフォルダです。システム・コンフィグはこの配下に作成されるため、削除されずに残ります。また、中身が空のフォルダが残る場合があります。
<Gitのインストール先> 既定の場所 C:\Program Files\Git C:\Program Files (x86)\Git\etc\gitconfig
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グローバル・コンフィグ
Gitのユーザー設定を記述したファイルです。例えば、ユーザー名やメールアドレスなどが含まれます。このファイルを削除するとGitのユーザー設定が初期化されます。
C:\ユーザー\<ユーザー名>\.gitconfig
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Git Bash 関連ファイル
Git Bash はGitを使うためのコマンドラインインターフェースです。Git Bashで実行したコマンド履歴や起動時に読み込まれる設定ファイルなどがこれらに該当します。これらのファイルを削除するとGit Bashの履歴や設定が初期化されます。
C:\ユーザー\<ユーザー名>\.bash_history C:\ユーザー\<ユーザー名>\.bash_profile C:\ユーザー\<ユーザー名>\.bashrc
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秘密鍵・公開鍵
よくわからない場合は削除しないでください。他のアプリケーションが動作しなくなります。
秘密鍵・公開鍵はSSH接続において認証や暗号化に用いられるものです。SSH接続とはリモートサーバーに安全にアクセスするための方法です。例えば、GitHubなどのサービスではユーザー名とパスワードの代わりにSSH接続でリポジトリを操作できます。このフォルダ内にある鍵を削除するとSSH接続できなくなります。
下記フォルダ内にある、Gitで使用していた鍵 C:\ユーザー\<ユーザー名>\.ssh
検証環境
- git version 2.44.0.windows.1
- Microsoft Windows 11 Enterprise Version 23H2 OS Build 22631.3155 Experience: Windows Feature Experience Pack 1000.22684.1000.0